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施行事例

丁寧な平屋

2013年
設計:住宅工房そら
福島県いわき市

リビング&ベッドルームだけの潔い間取り。
毎日を丁寧に暮らすための、丁寧に作られた平屋です。

玄関をくぐった引き戸の先には、奥行きのあるリビングが。リビングの大きな窓の前には、木々が生い茂る風景が広がり、その先の斜面の向こうにはずーっと遠くまで空が続いています。室内の第一印象は、なんといっても「潔い」こと。キッチンもダイニングもひとつながりになったリビングにベッドルームという2 部屋で構成された、極めてシンプルかつ大胆な間取りが特徴です。その分、空間にゆとりが生まれ、いかにも居心地が良さそうな雰囲気。一方で、床も壁も天井も、すみずみまで手を尽くしたディテールからは適度な緊張感も漂っています。
担当者から 「施主様には、震災以前から見学会やギャラリーにお越し頂いていました。打合せを重ねていくと、並々ならぬこだわりが明らかになってきました。いつもの住宅工房そらの家づくりのディテールとは一味違ったもので、そのご希望に応えられるか、正直不安になりました。初めてのディテール、初めての材料、初めての断熱施工など、その都度、ひとつひとつ乗り越えるように進めました。
結果としては、施主様の想いをカタチにするお手伝いができたと思っています。今回の仕事を通して家づくりの幅が広がり、より多くのお客様の想いに向き合う事ができるという自信につながりました」

お客様の声

「やりたいことが本当にたくさんあったので、実現してくれそうな工務店を探していたら住宅工房そらを見つけました。ギャラリーを見て田中さんと話 した印象は“家の、いろんなことに挑戦しているイメージ”。マンションをリフォームした時に、好みを理解してくれる相手じゃないと失敗すると学んだんで す」

《丁寧な平屋》は、余計なもののない無駄を排した空間を保つために、ディテールにさまざまな工夫が詰め込まれています。リビングとフラットにつながる玄関 や、窓を開ければ室内と一続きになるウッドデッキ、浴室のドアや縦長の大きな窓といった作りが、空間に広がりをもたらします。天井まで伸びたドアなど、余 計な線を徹底的に無くす工夫は、見た目もスッキリ。よりシンプルな印象を空間に与えています。壁の色は、真っ白ではなく、ちょっと柔らかなアイボリー。ド アノブひとつとってみても、奥様が自ら探し出したもの。杉のフローリングは、裸足で歩くと気持ちいいんだそうです。K様夫妻が思い描かれたイメージをひと つひとつカタチにすることができ、理想の住まいを実現できたと喜んでいただけました。

「こっちに来るまでは新宿に住んでいました。せっかくなら、自然の中がいいなと思って、この土地を探していました」

「実際に暮らしてみると、朝陽の射し込み方や木の葉がさらさら揺れる音とか、毎日いろんな発見があって楽しい住まいです」

Kさん夫妻は当初、海が見える場所を求めたものの、夜の海の雰囲気がなんだかさみしいと判断し、分譲住宅地にありながら山々を見渡せるこの場所を選ばれま した。眺望の良い周囲の自然と一体になったような空間に仕上がっているのは、平屋ならでは。リビングの大きな窓からは、毎日の時間や季節によって移ろう景 色を楽しめます。環境の特徴や良さを生かし、より良い住まい作りに反映していきます。