2007年11月
設計:住宅工房そら
福島県富岡町
日本一小さな漁港があった小良ヶ浜は、別荘地が点在するのんびりしたエリア。この物件は、畑と防風林に囲まれた、のどかな風景と調和することを目指したシンプルな住宅です。「シンプル・スタンダード」という、私たち住宅工房そらが掲げる家づくりの哲学をカタチにした家。見た目も仕上げも設計も、極力シンプルに。その分、家族構成やライフスタイルの変化に対応できて、使っていくうちに、ここに住む人々の個性が反映された空間に育っていきます。
担当者から 「ここは、チャレンジが多かった物件ですね。最大の挑戦だったのが、何度も設計をやり直した、吹き抜け階段です。一見すると木 でできているように見えるんですが、鉄骨の階段を木材でサンドイッチするようなやり方で、階段1段1段の強度を十分に確保してあるんです。こうすること で、吹き抜けの開放的なイメージがより強調されて、空間が軽やかな雰囲気になるんです。そんな工夫を、職人さんたちと試行錯誤したり、やり取りを繰り返し ながら、ひとつずつ実現させました」