薪ストーブがある家に、憧れる人は多いのでは? 寒い時期に火を入れれば「リビングだけでなく2階の寝室まで、家全体をじんわり暖かくしてくれます」とは奥様のセリフ。ダッジオーブンを使った煮込み料理や、生地から仕込んでピザを焼くという使い方も、聞くからに美味しそう。そして、なんといっても魅力的なのが、その佇まいです。リビングにあるだけで絵になるのが、薪ストーブのいいところ。屋根からえんとつが飛び出した姿がかわいい「白坂の家」では、「薪ストーブは、ずっと眺めていても飽きないんです」という旦那さんが薪割り役。「動いてないと落ち着かないタイプ」というだけあって、薪割りもテキパキ、こなれたものです。子供たちも、パパの頼もしい姿をうれしそうに眺めます。そうそう、隣の敷地にある料理好きなおばあちゃんの家にも、もっと小振りな薪ストーブを入れたんだそうです。
「上の子が、そろそろ幼稚園なので」と、もともと浪江町で暮らしていたご夫婦の、新たに馴染みある街として、白坂に建てられた「白坂の家」。空に映えるえんとつとリビングの主役の薪ストーブが、この家のシンボルです。
でも、それだけではありません。薪ストーブとともに、もうひとつ実現した旦那さんの希望は、建物と屋根でつながったガレージでした。夫婦のクルマが置けるスペースに加え、趣味のバス釣りやキャンプに使うアウトドア用品、庭仕事の道具もすっきり収まる、たっぷりした倉庫スペースもある特別なガレージです。
この家に住み始めてから、新しい趣味が増えたという旦那さん。休みの日の楽しみは「薪割りと、庭いじりですね。庭の木々も、ユンボを使って自分で植えました。庭に芝を貼って、小さな山になっているところは子供たちの滑り台を作りたいです」と笑顔で話します。
趣味のいろんな道具をすっきりしまえて、雨の日も濡れずにクルマで外出ができる屋根付きガレージは、食品庫を通じて、キッチンとつながっています。
「買い物帰りは、ガレージから直接、食品庫やキッチンに荷物を置けて助かっています。雨の日に濡れないのは、当たり前なんだけど、快適ですね」と奥様。
身長が高い奥様のために、キッチンは通常よりも高めに設定。「腰が疲れない」と言う奥様が、あえてオープンキッチンにしなかったのは「冷蔵庫のドアにいろいろ貼ってあるのを、隠したかったから(笑)」だそう。1階の生活動線は、階段を中心に360度ぐるりと配置。キッチンからバスやトイレといった水周りへの行き来がしやすく、毎日の家事を楽しく、快適にしてくれます。